命守る行動 身につける 境港・中浜地区津波避難訓練 助け合いの精神も

 境港市の中浜地区で、津波避難訓練が実施され、中浜小の児童や住民ら約500人が参加。同小や中浜公民館、米子鬼太郎空港ターミナルビルなど地区内の7カ所に避難し、災害時に命を守る行動と助け合いの精神を身につけた。

 訓練は地区単位として3年前から毎年行っている。同地区各種団体連絡協議会(木村幹夫会長)などが主催。訓練は、児童らが下校後、保護者が自宅にいない時間帯に津波が来るとの想定で午後4時過ぎから実施した。

 防災行政無線で避難を呼びかける放送が流れると、参加者は次々と近くの避難場所に向かった。高齢者や支援が必要な人には、救護担当者が安否確認を行い、車いすに乗せて避難所に向かった。各避難所のリーダーは全員の避難を確認し、同公民館に置かれた本部に連絡した。

 小学3年と5年の妹と一緒に避難した中学1年の松篠和さん(13)=同市財ノ木町=は「防災学習を受けていたので落ち着いて避難できた」と話した。

 要支援者を車いすに乗せて避難した宮木千代美さん(60)=同市小篠津町=は「避難する時に気持ちが焦ってしまった。災害発生時は冷静に支援できるようにしたい」と振り返った。

 今年の訓練では、中浜地区食生活改善推進委員のメンバーが、ポリエチレンの袋や鍋などを使って災害時にも簡単に調理できるパンとおにぎりを作り、参加者に配った。

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