鳥取市鹿野町の山あいにある小さな会場で続けてきた「鷲峯おろし音楽会」が、11月4日で幕を閉じる。地域が衰退していく中、幼なじみが集まって手探りで始めた音楽会。コロナ禍の影響で4年ぶりの開催となるが、「やることはやった」と一区切りをつけることにした。主催者は「みんなで楽しんで終わりたい」と来場を呼びかける。
会場がある小鷲河(こわしがわ)地区は、鳥取市内でも過疎化が進んでいる地域の一つ。2008年、50代前半だった幼なじみら6人が「面白いことをしよう。聴きたい音楽を地元で聴きたい」と実行委員会を結成。つてがない中、歌手の有山じゅんじさんに出演を依頼し、第1回のライブが実現した。