境港市中野町の中野港で漁師と園児の交流事業が行われ、園児たちが地元の漁師が美保湾で取った魚に触れ、魚や漁業への関心を高めた。
魚食普及を目的に、同市と同市の水産関係者でつくる市産地協議会が取り組んでいる。今年は市内7保育園・幼稚園を対象に行われ、10月19日は、わたり保育園の年中児17人と聖心幼稚園の年長児20人が参加した。
マダイやレンコダイなどタイ類をはじめ、カワハギ、カレイ、ハモ、サメなど小型底引き網漁船が漁獲した魚が岸壁のシートの上にどさっと移されると、園児たちは歓声を上げ大興奮。珍しい魚に触れ、漁師から魚の名前を聞くなどしていた。
わたり保育園の福間奏太君(5)は「いろんな魚に触れて楽しかった」とにっこり。魚を提供した小型底引き網漁船「広丸」船長の角広志さん(43)は「境港は魚のまちなので、子どもたちが魚好きになってくれたら」と目を細めていた。
交流事業の魚はそれぞれの園で仕分け、園児が家庭に持ち帰って食べた。