「アナキズム」は本当に過激思想か?見直し進み出版相次ぐ

見えてきた実像は「相互扶助」だった

  •  伊藤野枝(左)と大杉栄(「伊藤野枝・大杉栄ら没後100年記念シンポジウム」主催者提供)
  • 続々出版されるアナキズム関連の書籍
  •  甘粕正彦憲兵大尉らに殺された大杉栄、伊藤野枝らの遺体が棄てられた憲兵隊内の古井戸(中央、壊れたレンガが積んであるところ)=1923年
  •  生前のデビッド・グレーバー氏=2005年、米コネティカット州(AP=共同)

 「アナキズム」が見直されている。私が歴史の授業で習った記憶では「無政府主義」と訳されていた。政府や国家を打倒し、無秩序な社会の混乱を目指す過激な思想―。そんな暴力的イメージがあったアナキズムが今、な...

残り 3107 文字
このページは会員限定コンテンツです。
会員登録すると続きをご覧いただけます。
無料会員に登録する
会員プランを見る
会員登録済みの方
この機能はプレミアム会員限定です。
クリップした記事でチェック!
あなただけのクリップした記事が作れます。
プレミアム会員に登録する ログインの方はこちら

トップニュース

同じカテゴリーの記事