文化の日、「芸術の秋」探しに 生演奏に聴き入る

 鳥取県出身、在住のプロ奏者でつくる室内合奏団「とっとりチェンバーオーケストラ」の弦楽アンサンブルコンサート(県文化振興財団主催、新日本海新聞社特別後援)が3日、鳥取市のとりぎん文化会館で開かれた。訪れた愛好家らは、美しい弦楽器の音色を堪能した。

 同楽団は2016年に結成した「鳥取ストリングオーケストラ」が前身。コンサートを年1回開いているほか、親子で楽しめる「キッズコンサート」や県内の小中学校などを訪ねる「学校訪問コンサート」など、子どもたちに音楽を届ける活動も展開している。

 今回は、同楽団以外の賛助メンバー7人に加え、新進気鋭の若手ピアニスト、金子三勇士さんも迎えた18人がコンサートに臨み、指揮者を置かないスタイルで4曲を披露した。ショパンの「ピアノ協奏曲第2番」では、弦楽五重奏のための編曲版が演奏され、金子さんのピアノと弦楽器の音色の一体感に、訪れた人たちがうっとりと聞き入った。

 初めて生演奏のコンサートを鑑賞したという鳥取市在住の清末祥江さんは「テレビより音の響きが良く、低い音と高い音のハーモニーが素晴らしかった」と笑顔で話した。

この機能はプレミアム会員限定です。
クリップした記事でチェック!
あなただけのクリップした記事が作れます。
プレミアム会員に登録する ログインの方はこちら

トップニュース

同じカテゴリーの記事