JR西日本は5日、緑色の帯の「緑やくも色」に塗装した381系電車のリバイバル運行を開始した。鳥取県米子市のJR米子駅では運転開始記念セレモニーがあり、復活した雄姿をひと目見ようと大勢の鉄道ファンが詰めかけて盛んにシャッターを切っていた。
午後2時17分ごろ、灰色をベースに緑と黄色のラインが塗装された「やくも11号」(6両編成)が到着。ホームに詰めかけた鉄道ファンらが、カメラやスマートフォンで熱心に写真を撮影したり、手を振ったりして歓迎していた。
セレモニーには平井伸治知事やJR山陰支社の佐伯祥一支社長らが出席。平井知事は「緑が加わって彩りだけでなく“よりどりもみどり”。やくもに乗って山陰の旅を楽しんでほしい」とあいさつ。関係者らが、降り立った客に記念乗車証やペーパークラフトのティッシュケースなどを手渡した。
やくも11号で同駅までやって来た大阪府岸和田市の会社員、柏原一輝さん(31)は、降車するとすぐにカメラで車両を撮影。「カーブでは揺れが激しく、他の車両にはない体験ができた」と満足顔だった。
緑色のやくもは、すでにリバイバル運行されているクリーム色の車体に赤色の帯の「国鉄色」と、紫色が基調の「スーパーやくも色」に続く第3弾。リバイバルシリーズ3色のやくもの運行情報は「JRおでかけネット」で公開している。