鳥取県では高齢化率が年々上昇し、地域の持続可能性が大きな問題となっているが、動物の世界でも高齢化が問題となっている。手軽に動物と出合える憩いの場、鳥取市戎町の真教寺公園などでは飼育動物の高齢化が進んでおり、中でもサル舎では消滅の可能性が懸念されている。
ニホンザルの寿命は25年前後、飼育環境によっては30年ともいわれる。真教寺公園のサル舎で飼育している7匹のニホンザルのうち、生年月日が明らかなのは19~28歳の3匹のみ。他の4匹は大阪から委譲されたサルで、同公園での15年以上の飼育歴を考えるといずれも20歳を超えていると推測され、サル舎の高齢化は著しい。
昨年は大阪組で群れの序列3位だった「オバア」が死んだ。飼育担当者が今、気がかりなのはボスの「ワカ」の健康状態。大阪組で毛並みも衰えて足も悪くなり、何があってもおかしくないという。