米国では「マックス」が健在

次世代車両には旧「踊り子」風の3本の斜めストライプも

  • MAXの次世代車両タイプ6=10月21日、ポートランド
  • MAXの初代タイプ1の車両(手前先頭の2両)=10月22日、ポートランド
  • MAXタイプ1の車両内部=10月21日、ポートランド近郊
  • MAXの路線図(太い線)。細い線は路面電車
  • JR東日本が運行していた「Max」E1系=2012年1月20日、新潟市

 JR東日本のオール2階建て新幹線「Max(マックス)」は2021年10月に全て引退したが、米国西海岸のオレゴン州ポートランドの都市圏では同じ響きの「MAX(マックス)」と名付けられた“平屋”の電車が大車輪の活躍をしている。環境負荷低減に一役買う公共交通機関が発達した「環境先進都市」のポートランドを象徴する存在で、ひと目見るだけで乗りたくなるスマートな外観だ。23年中の営業運転開始を目指す次世代車両の側面には、JR東日本の東京駅と静岡県・伊豆半島を結ぶ特急「踊り子」の定期運用を21年3月に終えた電車185系のような3本の斜めのストライプが入っている。

 ▽総延長は宇都宮ライトレールの7倍

 MAXは公共交通機関「トライメット」が運行する次世代型路面電車(LRT)の名称で、都市圏を迅速に結ぶ電車なのを示す「Metropolitan Area Express(メトロポリタン・エリア・エクスプレス)」を略している。躍動感のある名前に似つかわしく、LRTだけが走る専用軌道では最高時速90キロ近くで駆ける。

 いずれもポートランド中心部と近郊を結ぶ5路線があるMAXの総延長は計100キロ弱と、日本初の...

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