悪質ホストクラブ対策に向けて、ついに国会が動き出した。
ホストクラブを利用した客の女性たちが多額の料金を請求され、それを支払うために風俗業で働いたり売春をしたりせざるをえなくなっている問題は、メディアでもしばしば報じられている。それを塩村文夏参院議員が国会で取り上げ、立憲民主党は今回の国会に議員立法で対策法案を提出する方針を表明している。
世間では「ホストクラブに通う方が悪い。自己責任だ」という声もあるようだが、悪質ホストクラブは巧妙な手口で利用客にホストへの好意を抱かせ、次第に「このホストの言うことに従うしかない」という心理的な隷従状態を作り上げる。かつて私も何千万円という支払いを求められ、精神的に追い詰められた女性の心のケアを担当したことがあるが、そこで教えてもらったホストの手口は、まさに悪徳商法やカルト宗教で使われるマインドコントロールの手順そのものであった。
もちろん、利用客らにホストクラブには悪質なところもあることを知ってもらい、注意喚起する必要があるだろう。ただ、最初は安い料金で勧誘し、気がついたときには何百万、何千万の料金に膨れ上がるシステムを設定し、「払えないなら風俗...