今冬も那岐の正月餅を 注文を受け付け妻の遺志、夫継ぐ

 今冬も、正月餅の注文を受け付けます-。智頭町那岐地区の住民有志が「田舎の味」としてよもぎ餅、白餅を全国に届ける。代表の国政勝子さんが10月8日に84歳で亡くなったが、その思いを夫の隆昭さん(88)らが受け継いだ。

 「那岐特産品開発研究会」として1992年から続け、昨冬は150セットを販売した。県内在住者が県外に進学した子どものために購入するほか、人づてに知って注文する県外者もいるという。

 よもぎ餅、白餅が15個ずつ入った1セットの料金は送料、税込み3500円。値上げが検討されたが、勝子さんが生前に「(客に喜んでもらうため)これでいこう」と語っていたことから据え置いた。

 勝子さんは郷土料理本「八頭のあじ」発刊に関わるなど食文化の普及に力を注いだ。代表に就いた隆昭さんは「女房の遺志を継承したい」と話し、メンバーの国政正子さん(70)は「田舎の味として正月餅を食べて」と呼びかけている。

 正月餅は12月20日まで注文を受け付け、25~26日に出荷予定。年明けには冬のおやつとしての「かき餅」作りにも取りかかる。

 ◇正月餅の注文は電話080(9130)9830、国政隆昭さん。

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