浴槽でおでん⁉ 「日の出湯」銭湯カフェ 市民有志いい風呂の日で催し

 いい風呂の日の11月26日、米子市の下町にある築約100年の銭湯「日の出湯」(米子市立町3丁目)を舞台にしたイベント「いいふろマルシェ&銭湯ツアー」が開かれた。参加者は湯を抜いた空の浴槽でおでんを食べたり、コーヒーを飲んだりしながら昭和レトロな銭湯の雰囲気を満喫していた。

 銭湯を愛する同市内の有志でつくる「日の出湯元気ふろジェクト」が主催。店内をカフェに見立てた銭湯カフェではBGMにジャズを流し、おでんやコーヒー、菓子などを提供した。この日のために作った日の出湯オリジナルTシャツや手拭いを販売し、日の出湯の魅力をアピールした。

 隣接する駐車場では老舗店の豆腐や弓ケ浜伝統のいただき、エコロジー野菜などを販売。廃業した市内の銭湯6軒の跡地を巡るツアーもあり、参加者は“銭湯愛”あふれるイベントを楽しんでいた。

 家族4人で訪れた近くの新宮展代さん(82)は「子どもの頃に戻ったかのようだ。縁日みたいな雰囲気で楽しかった」と喜んだ。

 同ふろジェクト広報担当の林田明子さん(51)は「学生さんも来てくれてうれしかった。これを機に日の出湯を長く存続できれば」と話した。

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