師走スケッチ2023 庭木を守る「雪囲い」 石谷家住宅庭園

 

 本格的な雪のシーズンを前に、智頭町智頭の国指定重要文化財「石谷家住宅」の庭園で6日、庭木を落雪から守る伝統の雪囲い作業が始まり、庭師が冬支度に精を出した。

 庭師の井手口啓二さん(38)が毎年実施。屋根からの落雪や雪の重みで庭木の枝が折れないようにするため、もち米の長いわらで作った円すい形のかさを作り、軒下のツツジなど約40本の低木にかぶせる。

 また、庭園のシンボルとなるクロマツには高さ約6メートルの支柱を立て、支柱の先端から縄を伸ばして枝をくくる雪つりを施すという。

 今後1週間ほどかけて作業を進めるという井手口さんは「冬の時季ならではの光景をぜひ見て楽しんでほしい」と話した。

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