本格的な雪のシーズンを前に、智頭町智頭の国指定重要文化財「石谷家住宅」の庭園で6日、庭木を落雪から守る伝統の雪囲い作業が始まり、庭師が冬支度に精を出した。
庭師の井手口啓二さん(38)が毎年実施。屋根からの落雪や雪の重みで庭木の枝が折れないようにするため、もち米の長いわらで作った円すい形のかさを作り、軒下のツツジなど約40本の低木にかぶせる。
また、庭園のシンボルとなるクロマツには高さ約6メートルの支柱を立て、支柱の先端から縄を伸ばして枝をくくる雪つりを施すという。
今後1週間ほどかけて作業を進めるという井手口さんは「冬の時季ならではの光景をぜひ見て楽しんでほしい」と話した。