JA鳥取中央は8日、出荷の本格化を前に、北栄町江北の同JA北条支所で白ネギの出発式を開いた。今シーズンの秋冬白ネギは、猛暑の影響で生育が遅れ全国的に品薄となっている。同JAが白ネギの出発式をするのは初めてで、生産者やJAが一丸となって有利販売できるよう気勢を上げた。
同JA管内では、白ネギを大山山麓の火山灰土地帯と日本海側の砂丘地帯の倉吉、北栄、琴浦の1市2町計50ヘクタールで栽培。同JAによると、猛暑と台風7号で、生育遅れと欠株が発生して栽培に苦労した。出荷は例年より1~2週間遅れの10月下旬から始まった。
JA全農とっとりによると、大阪市場では11月末で、白ネギは1キロ当たりの単価が前年比157%と高値で推移。出発式には生産者や行政、JA関係者ら100人以上が参加するなど、白ネギ販売への期待感が高まっている。
同JA白ネギ生産部の井上寿樹部長(59)は「これまでにないおいしさ。多くの人に食べてほしい」と自信をのぞかせた。同JAでは秋冬白ネギを27万3800ケース(1ケース3キロ)を出荷し、販売金額3億7千万円を目標にしている。