農業体験を通じて全国各地の農産物の魅力を知ってもらうバスツアーが9日、鳥取県中部で実施された。参加者は北栄町特産の長芋「ねばりっこ」の収穫体験などを通じて、鳥取の農産物の魅力に触れた。
ツアーは、全国農協観光協会が地域の農産物を広く発信しようと会員向けに展開している旅行商品で、大阪府と兵庫県から計21人が参加した。
北栄町では、ねばりっこの収穫に挑戦。JA鳥取中央長芋生産部の遠藤忠充部長(50)から収穫方法を教わった後、「重たい」「これは大変」などと悪戦苦闘しつつも、傷つけないようスコップを使って慎重に掘り起こした。
豊中市の木村佐知子さん(70)は「しんどかったけど、収穫できてうれしい。ねばりっこは食べたことがないので、とろろご飯や天ぷらで食べてみたい」と笑顔。遠藤部長は「食べるときに収穫時を思いだしてもらえれば」と話した。
一行は同JAの直売所なども訪れ、食事や買い物を楽しんだ。