広島・森投手が指導 未経験の子に楽しさ伝える

 鳥取商業高出身でプロ野球広島で活躍する森翔平投手が10日、境港市上道町の境高野球グラウンドで開かれた野球教室に参加した。子どもたちとキャッチボールや打撃練習を通じて交流を深め、野球の楽しさを伝えた。

 

 森投手は大学、社会人野球を経てドラフト2位で広島に入団。2年目の今季は12試合に登板し、4勝2敗の成績を残した。

 森投手はキャッチボールをする子どもたちを見守り「いいよいいよ」「うまいね」と声をかけ続けた。共に指導役を務めたロッテの大下誠一郎選手との実演では、ボールを投げる際に体重を軸足に乗せ、足を前に踏み出して腕を振るなど、分かりやすくこつを伝えた。

 ベースランニングリレーや打撃練習もあり、手本として打撃を披露した大下選手がホームランを放つと、子どもたちや保護者から大きな歓声が上がった。上道小1年の荒井凰輝君(7)は「プロ野球選手はかっこよかった。自分も野球を始めて有名な選手になりたい」と話した。

 森投手は「地元に貢献できるのは素晴らしい活動で、子どもたちからパワーをもらえた」と交流を満喫。来季に向けて「トレーニングをして中盤、終盤に戦える体を作り、春先に良いスタートを切りたい。1年間ローテを守り切り、優勝を目標にやっていく」と意気込みを語った。

 野球教室は、日本プロ野球選手会による野球啓発活動の一環。この日はほかに広島の久保修、ロッテの松川虎生の両選手が参加した。野球未経験の子どもが対象で、この日は同市内の年長児から小学6年生まで約50人が手ほどきを受けた。

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