パレスチナ問題の根底に憎悪の応酬 鳥取地球人クラブ代表の中尾さん解説

 イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザ情勢を考える学習会が23日、鳥取市扇町のふれあい会館で開かれた。県人権文化センター専任研究員の中尾和則さん(61)はパレスチナ問題の根底に「憎悪の応酬」があると説いた。

 中尾さんは市民団体「鳥取地球人クラブ」代表を務め、パレスチナに精通している。「宗教に根ざした問題だが、これが領土争いの問題となり、紛争や人権侵害が積み重なった」と語り、この30年間は憎悪の繰り返しであると解説した。

 さらに、即時停戦と全ての人質解放を求める国連の決議案が、イスラエルを擁護する常任理事国米国の拒否権行使で否決されたことを念頭に「国連の弱体化」を問題視した。

 約20人が聴講した。78歳の男性は「爆撃に遭って治療を受ける映像を見るが、もっとひどい姿があると思う。この状態をどうすれば止められるのだろうか」と戦火が広がる地に心を痛めていた。

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