青谷発の健康食 弥生時代にちなみ献立開発

 青谷上寺地遺跡で知られる鳥取市青谷町で、弥生時代にちなんだ健康食メニューが開発された。弥生時代と現代の食材をコラボレーションさせて完成しており、一般家庭でも作りやすいように工夫。地元の郷土料理も活用するなど、健康効果を大切にしながら作り上げた。

 開発の発端は、2021年度に作成された同町版総合戦略。盛り込まれた「青谷上寺地遺跡健康食プロジェクト」により、町総合支所市民福祉課の職員4人と、市食育推進員会青谷支部の有志8人がチームで取り組んだ。

 専門家の意見を聞き、書籍などから情報収集したりして試行錯誤を続けた。弥生時代の調理方法や食材の活用で、健康和食の概念を盛り込んでいる。

 メニューは、バランスのとれた献立▽適塩▽野菜がしっかり取れる▽よくかめるよう工夫する-などに留意して考案。素材のうまみを生かすため、シンプルな調味料での味付けとした。

 主食は古代米のご飯で、主菜は豚肉と野菜の重ね蒸し。副菜は青じそ香るわかめとほうれんそうのレモンあえ▽イギス▽汁物・いがい汁▽果物・季節の果物(柿)-など、見た目にも華やかでチーム全員納得のいく献立ができたと喜んでいる。

 代表の竹森美喜子さんは「今一度、現代の食生活を見直し、健康効果の期待できる弥生のごはんを家庭で試してほしい」と期待を寄せている。

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