歩いてみんさい 山陰海岸ジオトレイル (7)勝部不動滝コース(鳥取市青谷町)

溶岩流の景観と信仰の歴史

  • 安山岩の岩壁と岩窟、社の景観が素晴らしい子守神社。崩落の危険で岩窟内は立ち入り禁止となっている
  • 霊場、御滝山の不動滝。溶岩と浸食が造りだした

 約300万年前、太平洋プレートと大陸側のプレートが押し合い、日本列島は山脈や山地が盛り上がった山国になったとされる。その頃、中国山地の火山から溶岩流が鳥取市西部や三朝町を覆い、なだらかな台地状の地形となった。激しい火山活動を物語る鳥取市青谷町の山間部、勝部(かちべ)地区をトレッキングした。

 農村の生活を体験できる「かちべ伝承館」をスタート。勝部川をはさんだ対岸に、圧倒的なスケールで採石場跡が迫ってきた。安山岩の大露頭(ろとう)である。鉢伏山(はちぶせやま)板状安山岩と呼ばれ、溶岩流が谷を埋めた跡、周辺は川で浸食され、硬い安山岩が残ったものだ。

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歩いてみんさい 山陰海岸ジオトレイル (記事一覧へ)

 世界ジオパークに指定されている山陰海岸ジオパークのモデルコースを鳥取市青谷町から兵庫県香美町まで1年間にわたってトレイルし、地形や地質をはじめ育まれた歴史や文化、人々の暮らし、特産物などを紹介する。(随時掲載)

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