約300万年前、太平洋プレートと大陸側のプレートが押し合い、日本列島は山脈や山地が盛り上がった山国になったとされる。その頃、中国山地の火山から溶岩流が鳥取市西部や三朝町を覆い、なだらかな台地状の地形となった。激しい火山活動を物語る鳥取市青谷町の山間部、勝部(かちべ)地区をトレッキングした。
農村の生活を体験できる「かちべ伝承館」をスタート。勝部川をはさんだ対岸に、圧倒的なスケールで採石場跡が迫ってきた。安山岩の大露頭(ろとう)である。鉢伏山(はちぶせやま)板状安山岩と呼ばれ、溶岩流が谷を埋めた跡、周辺は川で浸食され、硬い安山岩が残ったものだ。