【シトウレイの街角スタイル研究所 2023年冬編】「らしさ」からの解放 女性性の破壊と再構築

  •  「見せショーツ」ファッションの2人組=10月、パリ
  •  チェックのスカートの着こなしも=9月、パリ
  •  大人世代にも広がっているスカートの着こなし=9月、パリ
  •  メンズファッションにおけるスカートも多様化=9月、パリ
  •  セットアップで「肌見せ」のコーディネート=10月、パリ

 シトウレイです、こんにちは! 今回は2024年春夏のパリコレクションで、ストリートスナップを通じて感じた社会の変化についてお届けしたいと思います!

 まずは「らしさ」からの解放。アイテムでジェンダーを縛らないという流れがいよいよ本格的になってきました。性差を表す最たるアイテム「スカート」がジェンダーに関係なくはかれるように。この流れは第2次大戦後、レディスがメンズライクな服をファッションとして着るようになってから。サンローランはじめ、当時のデザイナーがバッサバッサと価値観を刷新してくれました。

 ジェンダーフリーを掲げ続けて幾星霜、ようやくその社会教育が浸透し「女性っぽいアイテムを着る男性=性的少数者」という偏見とか固定概念をそもそも持たない世代が出てきました。ようやく男性がより自由にファッションを楽しめる時代に、男性が「男性性」から解放されたともいえるフェーズに入った、ということなんです!

 「ファッションは時代を投影したもの」という言葉は聞いたことがあるかと思います。今の流れは、男性が男性であるというだけで持つしんどさ、「男らしくあらねばいけない」という無言の縛りから抜け出してもいいん...

残り 725 文字
このページは会員限定コンテンツです。
会員登録すると続きをご覧いただけます。
無料会員に登録する
会員プランを見る
会員登録済みの方
この機能はプレミアム会員限定です。
クリップした記事でチェック!
あなただけのクリップした記事が作れます。
プレミアム会員に登録する ログインの方はこちら

トップニュース

同じカテゴリーの記事