生徒の社会関心高まる 米子高専でセミナー 現場での実践例紹介

 学校などで新聞を教材として活用する「NIE」のセミナーが26日、米子市彦名町の米子高専で開かれた。鳥取、島根両県でNIEに取り組んできた学校教諭3人が実践例を報告し、教育現場での新聞のより良い活用を呼びかけた。

 セミナーは、NIEの普及促進と、教育界と新聞界の緊密な連携を目的に、地方紙や教育機関などで構成する鳥取県NIE推進協議会(会長・加藤博和米子高専教授)が初めて企画。オンラインを含め、学校教諭や新聞関係者ら26人が参加した。

 このうち同推進協アドバイザーで桜ケ丘中(鳥取市)前校長の音田正顕さん(61)は、NIE実践指定校に2021年度から2年間選ばれた同校の取り組みを紹介。授業に新聞を取り入れたことで、生徒の政治経済や地域社会への関心が高まったとし、「新聞は地域とのつながりや高校入試の面接での時事問題対策などさまざまな場面に活用できる。今の世の中をリアルタイムに伝えている新聞は学校教育の役に立つ」とNIEの効果を語った。

 加藤会長は「教育現場での新聞活用を充実させ、社会を担う子どもたちの育成につなげていきたい」と話した。

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