【アソまなビ#10】島根県立古代出雲歴史博物館 古代の輝き伝える文化遺産

  •  加茂岩倉遺跡から出土した弥生時代後期の銅鐸(国宝)=島根県出雲市
  •  島根県立古代出雲歴史博物館=島根県出雲市
  •  出雲大社の境内から出土した本殿の柱「宇豆柱」(重要文化財)=島根県出雲市
  •  荒神谷遺跡から出土した弥生時代後期の銅剣(国宝)=島根県出雲市
  •  銅鐸のつり手部分に描かれたウミガメの絵=島根県出雲市

 古代から脈々と受け継がれてきた神話が息づく島根県出雲市。県立古代出雲歴史博物館は出雲大社の東隣、徒歩約5分の山麓に建つ。出雲の歴史をたどり、青銅器や勾玉、豪族の大刀など、古代の輝きを今に伝える文化遺産に迫ってみよう。

 中央ロビーではまず、出雲大社の境内から出土した本殿の巨大な柱「宇豆柱」(重要文化財)と「心御柱」(複製品)が迎えてくれる。直径1・35メートルもあるスギの木を3本組にしたもので、合わせると約3メートルにも及ぶ柱の存在感に圧倒される。

 「柱は鎌倉時代、13世紀前半ごろのものと言われています。各時代の本殿の規模や構造についてはさまざまな説があり、現在も研究が続いています」と職員の福代亜寿男さんが解説してくれた。

 展示室に入ると、平安時代の本殿を10分の1スケールで復元した模型が現れる。本殿の階段は「一町」(約109メートル)あったとの説にちなみ、博物館の門から正面の入り口までは約110メートル。「ぜひ歩いてみて、規模の大きさを実感してほしいです」と福代さん。

 平安時代、貴族の子どもが使ったと言われる教科書「口遊」によると、当時の大きな建物ベスト3は「出雲大社本殿」「東大寺大...

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