尊富士に化粧まわし 麒麟獅子に飛躍願い 十両昇進、鳥取城北高贈る

 大相撲で新十両に昇進した尊富士(たけるふじ)=本名石岡弥輝也、青森県出身、伊勢ケ浜部屋=に贈られる化粧まわしが完成し、9日に母校の鳥取城北高(鳥取市西品治)で披露された。鳥取県東部を中心に伝わる国重要無形民俗文化財「麒麟(きりん)獅子」をモチーフとし、一層の飛躍に期待を込めた。14日に初日を迎える初場所(東京・両国国技館)の土俵入りで締める予定。

 尊富士は2016年の全国高校総体で鳥取城北高の団体優勝に貢献した。日大を経て22年秋場所で初土俵を踏み、所要8場所のスピードで新十両昇進を果たした。

 化粧まわしは日展入選の経歴を持つ鳥取市在住の画家、中尾広太郎さんがデザインした。スクールカラーのえんじ色を基調に、麒麟獅子の頭の上に校章を配置した。化粧まわしの贈呈は19人目。相撲部総監督を務める石浦外喜義校長は「大学時代はタイトルを取れなかったが、強さを見せている。十両優勝も狙える」と活躍を期待した。

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