鳥取市国府町ゆかりの万葉歌人、大伴家持を顕彰する公募短歌大会「第29回大伴家持大賞」(鳥取市主催、新日本海新聞社など共催)の出前講座が4日、同市青谷町青谷の青谷中で開かれた。家持大賞選者で鳥取県歌人会顧問の北尾勲さん(82)が講師を務め、1年生27人が今年のテーマ「家」で短歌作りに挑戦した。
北尾さんは、短歌は五七五七七の31音で構成され、下の句の七七に自分の思いや気持ちを入れると良い歌ができると説明。「普段から自分が感じていることや本音を加えるといい」と助言した。
生徒らは「家族」など「家」から連想する言葉のイメージを膨らませ、指折り数えたり、生徒同士で相談したりしながら歌を考えた。
中浜柚葉さん(12)は「けんかしてまた仲直りこんな日がまだまだ続く自まんの家族」と詠んだ。北尾さんは「『まだまだ続く』で、時に悪い日があっても、日々を一緒に進んでいく家族の良さが伝わる」と評価した。
中浜さんは「単語を出すのが難しかったけれど、日常生活で抱いた気持ちを短歌に込めた」と話した。
大伴家持大賞の応募締め切りは31日。