商売繁盛や家内安全などを願う「十日えびす」が10日、新温泉町浜坂の宇都野神社(中島葵宮司)で行われた。今年の福男・福女を決める福くじ神事や縁起物の販売などがあり、大勢の参拝者でにぎわった。
この日は地元の高校生4人が福娘を務め、鈴を鳴らして熊手や福箕(ふくみ)、福笹(ふくざさ)などの縁起物を清め、購入した参拝者に手渡していた。氏子らによる温かい甘酒やそばの提供などもあった。
また、大人を対象にした福くじ神事には約100人が参加。抽選の結果、同町湯の主婦、岡田妙子さん(71)が一番福に選ばれ、副賞の開運熊手と松葉ガニ2匹を受け取った。岡田さんは「本当にうれしい。幸せに暮らせ、このまま良いことがありますように」と喜んでいた。
同神社では2020年、境内に西宮神社(西宮市)の分社である蛭子(えびす)神社が完成。これを受けて翌21年から十日えびすを開いている。