「箱男」ベルリン映画祭へ 突然撮影中止から27年 永瀬正敏ら出演 安部公房原作

  •  映画「箱男」より<(C)2024 The Box Man Film Partners>

 今年が生誕100年に当たる安部公房の小説が原作の新作日本映画「箱男」(石井岳龍監督)が、2月15日に開幕する第74回ベルリン国際映画祭で世界初披露される。配給元が15日発表した。コンペティションとは別の、話題の映画を取り上げるベルリナーレ・スペシャル部門での上映。

 永瀬正敏、浅野忠信、白本彩奈、佐藤浩市らが出演する。

 小説「箱男」は、段ボール箱を頭からすっぽりかぶった男が主人公で、安部が1973年に発表した。世界各国の言語に翻訳され、欧州で高い人気を誇る作品で、これまで欧米の著名監督が映画化を試みたが実現していなかった。

 石井監督は、安部本人から映画化権を取得し、1997年に永瀬さんらの出演でドイツとの合作映画として製作が始まった。しかしドイツ・ハンブルクでの撮影が始まる前日に諸般の事情で製作が中止されたという。

 日本でも今年公開予定。

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