実績ある作家の作品一堂 倉吉、県の版画家秀作展

 「鳥取県の版画家秀作展」が、倉吉市住吉町の市文化活動センターリフレギャラリーで開かれている。木版画や銅板画、シルクスクリーンなど実績ある作家の多彩な作品が一堂に集められ、来場者の目を楽しませている。30日まで。

 同展は、倉吉文化団体協議会(計羽孝之会長)が県内の代表的な版画家に呼びかけ、現役作家12人と物故作家4人の計18作品を展示している。

 森本道男さん(鳥取市)の「迷宮の扉」は同展唯一の銅版画で、訳が分からない世界の入り口を抽象的ながらも細かい描写で緻密に仕上げている。桑田幸人さん(倉吉市)の木版画「広い世界へ」は、広大な原野に擬人化された牛の群れを何版も使った技法で社会性を持たせて表現。物故作家の作品では、加納告保さん(同)が手がけた、時代の世情を単純化して映し出したセメント版画「遊泳」が目を引く。

 計羽会長は「いろんな版種の作品が並び、難しい技法もある。多様な版画の世界を楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。

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