中海、最大深部18.4メートルに 国土地理院湖沼図、17.1メートルから更新 

 国土交通省国土地理院は31日、最新の測量機器で中海の湖沼図の更新を進めた結果、最大深部が18.4メートルとなったと発表した。これまでは17.1メートルが最大深部で、別の地点を測量したところさらに深いポイントがあることが分かった。更新された中海の湖沼図は1日から提供を開始する。

 湖沼調査は1955年の琵琶湖(滋賀県)を皮切りに全国の80湖沼で調査を実施。2012年から湖沼図の更新を進めている。

 鳥取、島根両県をまたぐ中海では20~22年度、船に取り付けた装置から湖底に向けて音波を発射するマルチビーム音響測深機や自律航行無人ボートで調査。漁業関係者らの意見を基に調べた結果、1962年の調査で最も深いとされていた中海北部の17.1メートルとは別に、松江市八束町江島と境港市渡町の間に湖底まで18.4メートルのポイントを見つけた。

 国土地理院の担当者は、関係者の協力で、より詳細な湖沼図ができたと説明。「漁業者の浅い場所の把握や、湖沼管理の基礎資料に使ってもらいたい」と話している。

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