孤独解消、SNSに役割 県社協が福祉セミナー

 鳥取県社会福祉協議会は15日、倉吉未来中心で福祉教育推進セミナーを開いた。福祉関係者ら約60人が参加し、孤独・孤立を解消するために交流サイト(SNS)が果たす役割を学び、互助を情報通信技術が支援する発想で生まれた福祉アプリも体験した。

 セミナーは、県孤独・孤立を防ぐ温(ぬく)もりのある支え愛社会づくり推進条例が制定されたのを受けて実施。みまもりあいプロジェクト代表理事で、アプリを考案した高原達也さんが「望まない孤独・孤立問題で、SNSが成すべき役割とは何か?」と題して講演した。

 高原さんは、2040年に支え合いの限界が訪れることに触れ、一つのアプリで見守り合いと支え合いを実現する福祉SNSの役割を指摘。日本人の助け合い精神「互助」の力を活用する「みまもりあいアプリ」の開発経緯と多世代で連携できる仕組みを説明し、アプリでつながるさまざまな事例も紹介した。

 参加者はスマホにアプリをダウンロードし、使い勝手を体感。認知症の人と家族の会県支部の吉野立代表世話人は「これまでの認識を変えるプラスの要素がたくさんある。今後、こうした技術は必要になる」と話した。

(前田雅博)

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