土砂災害は早めの避難 命を守る行動学ぶ 北谷小5年生

動画や模型再現で説明

 土砂災害への防災意識を高める授業が14日、倉吉市の北谷小で行われた。社会科で防災について学んでいる5年生が、土砂災害の危険性や命を守る避難行動の重要性を学んだ。

 授業は防災教育の一環で、土砂災害に絞った内容は県中部では初めて実施した。鳥取県中部総合事務所河川砂防課の田中伸弥農林技師らが講師を務めた。

 田中技師は土砂災害について、「崖崩れ」「土石流」「地滑り」の三つがあると説明。全国で実際に発生した事例と特徴を動画などを交えて紹介し、「起こってからでは逃げられない」と指摘した。

 学校周辺の「土砂災害警戒区域(イエロー区域)」を示して危険性が高まったときに発表される警戒情報の重要性を訴え、避難場所への速やかな避難と、避難が難しい場合の対応「避難3段活用」を解説した。

 前兆現象と土砂災害を防ぐ森林と砂防ダムの役割も確認。模型で土石流を再現し、児童らは石や流木が家屋を勢いよく押し流す様子を見て認識を新たにした。児童らは「家が危険区域に入っている。家族と災害への備え方を話し合っておきたい」「森林、砂防ダムの重要性が分かった」「何よりも早めの避難が必要」などと感想を話した。

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