建築甲子園 米子工業高が入賞 空き家や路地「スキマ」活用

 全国の高校生が建築設計のアイデアを競う「第14回建築甲子園」(日本建築士会連合会、都道府県建築士会主催)で、米子工業高(米子市博労町4丁目)2年生のチームが入賞した。空き家や路地などまちの「スキマ」を利活用し、まち全体を“こども園”にする案が評価された。

 募集テーマは「地域のくらし-まちに住む・地域に開く住まい」。全国75校から131点の応募があった。11校が最終審査に進み、優勝や入賞が決まった。

 同校のチームは建設科建築コースの長妻和希さん(17)、四本弘志朗さん(17)、種田真琴さん(17)、和泉美海さん(17)の4人。魅力的な建物が残る城下町の米子市岩倉町を舞台に、子どもたちの力を借りて、まちにかつてのにぎわいを取り戻す「岩倉こども園」を提案した。

 空き店舗や路地、空き地などまちの「スキマ」を利活用し、こども園の機能をまち全体に分散。子どもたちがさまざまな「スキマ」で遊ぶことで、地域社会との関わりが増えることを目指した。

 かつての商店は、子どもや地域の人が使う図書室にリノベーション。間口が狭く奥行きの長い「うなぎの寝床」と呼ばれる建物は、園児や住民が長いテーブルで一緒に食事する「トンネル食堂」にした。

 7日に鳥取県建築士会の松山久会長らが同校を訪れ、メンバーに表彰状や記念品を手渡した。リーダーの長妻さんは「次はもっと上位を目指せるよう頑張りたい」と意気込んだ。

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