「思考力」大切さ説く 入江聖奈さん講演 奥大山江府学園

 2021年東京五輪ボクシング女子フェザー級金メダリストの入江聖奈さん(23)=米子市出身=が19日、江府町小江尾の奥大山江府学園ブナの森校舎で、目標を達成するために必要な「考え方」について講演した。3~9年生の94人が、将来の可能性を広げるヒントを得た。

 将来に目標を持ち、夢に向かって真摯(しんし)に取り組む意欲を育てようと町と同学園が共催。入江さんは「ネガティブ思考をプラスに活用する方法」「長所を生かす戦略」「才能がないから気づけたこと」の3点をポイントに、金メダリストまでの道のりを振り返りながら「思考力」の大切さを語りかけた。

 小学5年のとき、「東京五輪で金メダルを取る」という秘密の計画を立てたという入江さん。世界で勝っていくには自分の武器が必要だと考え、得意の左ジャブを強化した。

 目標に向かって努力する場合、まず自分の短所を埋めようとしがちだが、「長所に気づいて伸ばしていく方が武器になる」と強調。東京五輪で金メダルを取るには、20歳までに順調にキャリアを重ねる必要があったといい「努力に近道はないという名言があるが、考え方次第で最短で夢をかなえることができる」と話した。その上で「どうしたらよりよい努力ができるか考えてほしい」と投げかけた。

 7年の稲田喜一さん(12)は「入江さんの考え方を卓球部の練習に生かしたい」と話した。

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