選択と責任 鳥取県議補選2024 鳥取市選挙区(上) 自省や期待、諦観が混在 政治不信は議会の問題

  • 不祥事による辞職や失職で空席が生まれた県議会。補選では有権者、選挙関係者の選択が問われる=7日、県議会議場

 鳥取県議選鳥取市選挙区補欠選挙(24日投開票)は、15日の告示まで1週間を切った。既に新人3氏が出馬を表明している。2023年4月の統一地方選から1年を待たず、不祥事による議員の辞職と失職により執行される同補選。政治不信の暴風が国政、県政で吹き荒れる中、有権者は候補者に何を求め、選ぶ側の有権者には何が求められるのか。

 定員12の同選挙区は、昨春の選出県議のうち、過去の犯罪歴を明らかにするなどして話題を集めた平井伸治氏が同年6月に詐欺などで逮捕され、8月に辞職。同年5月には、当選6期の藤縄喜和氏が公選法違反(寄付行為)で略式起訴されて24年2月15日に失職し、欠員2となって補選の実施が決定した。

 地方議会の補選の実施理由は現職の死去や辞職が多い。欠員が議会構成の規定上の割合に達しない場合は国政や首長選挙と同時に行われることが多く、盛り上がりを欠いて無投票に終わることもある。

 鳥取県の場合、直近の県議補選は2002年10月の東伯郡選挙区、次いで同年2月の日野郡選挙区で、いずれも無投票。鳥取市選挙区での県議補選は1978年以来で、初めての単独補選となる。

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