「青谷かみじち史跡公園」が開園 セレモニーで愛称発表

 国史跡青谷上寺地遺跡の出土品を展示し、弥生時代の自然や暮らしを体感的に学べる施設「青谷かみじち史跡公園」が24日、鳥取市青谷町吉川の山陰道のそばに開園した。同日、開園セレモニーがあり、公募で選ばれた同園の愛称「YAYOINE(やよいーね)」が発表された。

 オープンしたのは、山陰道南側の展示ガイダンス施設と自然景観体感地区の二つのエリア。展示施設は体験学習施設などを備えたガイダンス棟と、出土品を収蔵展示する重要文化財棟の2棟で構成し、このうち、重要文化財棟では国重要文化財に指定されている出土品1353点が入れ替わりで展示される。

 セレモニーでは、平井伸治鳥取県知事が「全国でも類例のない素晴らしい遺跡だと体験してもらえる施設が完成した」とあいさつ。青谷弥生人「青谷上寺朗」のそっくりさん9人が登場し、「弥生」「稲作」「ONE」「イイネ」を組み合わせた愛称を発表した。

 この日は重要文化財棟も無料で一般公開され、大勢の市民が訪れた。夫と来園した同市青谷町桑原の井戸垣淑子さん(64)は「改めて遺跡の歴史的価値に感動した。鳥取の名所になれば」と期待した。

 同公園の北側エリア「弥生の歴史発見地区」「古代山陰道地区」は2029年度までに開園する予定。

この機能はプレミアム会員限定です。
クリップした記事でチェック!
あなただけのクリップした記事が作れます。
プレミアム会員に登録する ログインの方はこちら

トップニュース

同じカテゴリーの記事