片道100円試験運行開始 大山町営バス 利便性向上(鳥取)

 大山町営デマンドバスの制度改正に向けた試験運行が1日、町内で始まった。運賃を一律片道100円に引き下げて自宅近くから乗車可能としており、町民の利便性は大幅に向上。町は半年間の運行の結果を踏まえ、10月からの新制度の詳細を決めるとしている。

 バスは2012年度から現制度で運行。町内を4区域に分けて運賃を片道500~1500円とし、各集落の公民館や集会所などを乗降場所として設定している。運賃体系の複雑さや乗降場所から自宅まで移動する負担などで近年利用が減少していた。

 試験運行では、町内全域で同一運賃を導入し、自宅近くの車両が乗り入れ可能な場所から目的地まで乗客を運ぶ。車両や便数は従来通りで、5人乗り車両5台を使って1日あたり各集落発7便、目的地発8便を運行する。電話予約制。

 町によると初日は13人が利用。普段は買い物や通院で利用する同町小竹の女性(83)は同町御来屋の小谷医院から乗車し、「これまで往復で千円かかっていたのが200円。安くなってよかった」と歓迎した。

 町は9月末までの試験運行でニーズを調査し、今後必要であれば目的地の追加や出発時間の見直し、スマートフォンの予約システムの導入も検討する。町まちづくり課の担当者は「便利になったので多くの人に知って、使っていただければ」と話した。

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