「ぬれ煎餅」「まずい棒」などのヒット商品や、さまざまなエンタメ企画で話題を提供する銚子電鉄(銚電、千葉県銚子市)で、南海電鉄から譲渡された2200系改め22000形の運用が始まった。「純粋な鉄道ファン(?)」にもアピールするニュースを受け、関東最東端の6・4キロを走るミニ私鉄に足を運んだ。
試運転や出発式を終え、営業運転開始は3月29日に設定された。当コラムの締め切りと仕事との兼ね合いを考えると、訪問のチャンスは翌30日のみ。しかし残念なことに、当初から「30日は運行なし」との告知があった。それでも仲ノ町駅併設の車庫は150円払えば見学できるため、今回は停車中の新顔をあらゆる角度から撮影することにした。ちなみに当面の運行は午前7時台、8時台の各1往復のみで、遠方からの撮り鉄、乗り鉄には厳しい時間設定となっている。
12時ちょうどに特急「しおさい3号」で銚子駅着。駅前のコンビニで昼食を買い、隣の仲ノ町駅まで歩いた。青空が広がってまさに撮影日和、しかし22000形は走らない…。近くの醤油工場から漂う香りに包まれながら歩いていると、お目当ての緑色の電車が見えてきた。まだ汚れておらず新車のよ...