上北条寺子屋川柳会(木天麦青主宰)のアート川柳展「酒と泪(なみだ)とほほ笑みと」が、倉吉市上井町1丁目の倉吉上井一郵便局で開かれている。日常生活の中で詠まれた機知に富んだ句が、訪れた市民らを楽しませている。12日まで(土、日曜除く)。
同会は、同市上北条地区の住民を対象に2009年に発足。月1回、例会を開いて研さんを重ね、毎年、同郵便局で作品を披露している。
今回は、70~80代の会員12人がこの1年間にしたためた句の中から、木天さんが1人3句ずつ計36句を選び、「酒」「泪」「ほほ笑み」の3テーマに分類して展示した。
色紙にしたためられた作品は「引出しの奥に潮騒桜貝(紫陽花)」「自由人規則正しく不摂生(居酒屋てつ)」「採れたてのトマトかじっている絆(木天麦青)」など、暮らしの中の喜怒哀楽を表現。アートらしく、句に合わせたちぎり絵などが添えられている。
木天さんは「自分が詠んでも人が詠んでも楽しめるのが川柳。ぜひ、足を運んでほしい」と話した。