商都・米子の象徴だった米子市中心市街地の本通り商店街の魅力を伝えようと、米子北斗高(同市夜見町)を今春卒業した生徒らが写真集を作成した。昭和初期から現在までの商店街の写真52枚が掲載されている。
同商店街は、1972年にアーケードが設置され、かつて大勢の買い物客らでにぎわったが、空き店舗が増え、老朽化したアーケードが2月に撤去された。
写真集はアーケードの撤去を受け、商店街のにぎわいや現在の姿を伝えようと、昨年度同校3年だった有志4人が在学中に作成。クラウドファンディングを活用して制作費を募り、商店街を回って写真を集めた。土曜夜市や米子がいな祭などでにぎわう往年の様子や、昔の写真を再現した現在の商店街などの写真が掲載されている。
制作に携わった門脇琉奈さん(18)は「昔の写真の場所を特定して再現するのが大変だったが、形にできてすごく良かった。写真集を通じて地元のことを考えるきっかけにしてほしい」と話した。
写真集は300部制作。商店街のほか、鳥取県西部の小中学校や高校、図書館に配布される。