廃材活用し、寄せ木細工 ふるさとづくり大賞 中村さん受賞報告

 総務省の2023年度「ふるさとづくり大賞」の個人表彰(総務大臣表彰)を受賞した寄せ木細工職人の中村建治さん(49)=日南町福塚=が17日、鳥取県西部総合事務所で平井伸治知事に受賞を報告した。

 約20年にわたり建築大工の仕事をしてきた中村さんは、長い年月をかけて成長した木が建物の解体で産業廃棄物となる姿を目の当たりにし、違う形で残したいとの思いを強めた。12年から本格的に寄せ木細工に取り組み、白谷工房(同町福塚)を設立。作品を通して森林環境や木に対する思いを世界に発信している。

 廃材を活用した作品づくりで人々に喜びを与えていることや、地域資源の木材を生かし雇用につなげている点、持続可能な開発目標(SDGs)への貢献などが評価され、同大賞を受賞した。

 平井知事は「大化けしたふるさとづくりのモデルケース。新しいムーブメントが大きくなるよう応援したい」と受賞を喜び、中村さんは「活動してきたことが認められてうれしい。地元の人の支えもあり受賞できた。人口減少が進む中で、雇用の創出にも力を入れたい」と語った。

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