天然ワカメの産地・岩美町網代で11日、「世界最大」と銘打った板ワカメ作りがあった。地元住民らが町産ワカメを使っておよそ畳10枚分の板ワカメ作りに挑み、昨年の記録を上回る幅約1・6メートル、長さ約9・5メートルの特大板ワカメを完成させた。
収穫シーズンの始まりに開かれるイベント「ワカメフェス」の呼び物。岩美産ワカメの知名度を上げようと地元の若者でつくる「ワカメ部」が企画し、2019年のフェス初回から毎年サイズ更新に挑んでいる。
この日は、会場に訪れていた親子連れらも加わり、約50人が参加。前日に収穫して水洗いした66キロの生ワカメを、手作業ですだれの上に敷き詰めていった。五月晴れと強風で乾燥が進み、午後2時には完成。計測後、記念撮影で完成を祝った。板ワカメは小分けにされて地元や関係者に配られるという。
参加した岩美西小5年の升井結那さん(11)は「ワカメは海の匂いがした。お汁に入れて食べるのが好き」と話した。
ワカメフェスではグルメ屋台の出店やステージショーもあり、大勢の家族連れでにぎわった。