竹細工 造形豊かに 斎江さん夫婦が2人展 因幡万葉歴史館

 鳥取市の竹細工職人、斎江範人さん(67)と仁美さん(62)夫婦による作品展「竹細工2人展」が、同市国府町町屋の因幡万葉歴史館で開かれている。皿や盛り籠、花籠など、多彩で造形豊かな竹細工作品の数々が並び、鑑賞者を魅了している。6月2日まで。

 斎江さん夫婦は市内に構える「仁人竹工房」で活動を展開する傍ら、同館のカルチャー教室の講師も務めている。今展には、これまでの県展出品作を中心に約40点を出展した。

 範人さんの「桔梗(ききょう)」は、黒竹と真竹のひごを五つ目網みで編み合わせた飾り作品で、五角形の模様が美しい。仁美さんの「萌芽(ほうが)」は、東日本大震災が発生した2011年に制作。上に向かって伸びるように編み上げた造形は、新たな芽吹きを想起させる。

 「バラエティーに富んだ作品ばかり。それぞれの違いを楽しんでほしい」と範人さん。仁美さんは「作りたいものを考える時間が楽しい。その気持ちが作品から伝われば」と話した。

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