フランス南部で今月開催されたカンヌ国際映画祭で、各国の映画関係者を集めた交流会「JAPAN NIGHT」が開かれた。主催した会社の代表は俳優・プロデューサーとして幅広く活躍するMEGUMI。「2回、3回と続けていきたい」と意気込む。
2022年、映画祭シーズンにカンヌを訪れた際、各国がパーティーを開いて交流の場を設けているのに、日本はやっていないことに違和感を覚えた。「一生懸命撮ってもそれを届ける力が足りていないのでは…」。スポンサーになってくれる企業に背中を押され、自ら主催すると決めた。
ドラマやバラエティーに比べ、映画の世界は人間関係をより大事にする「すてき」な伝統があると感じていた。「自分はいろいろやっているから客観的に見られた。(映画の世界の)真ん中にいたら怖くてできなかったかも」。準備期間は約2カ月半と短かったが、計700人以上が集まり、映画祭のティエリ・フレモー総代表が歌声を披露するなど盛り上がった。
MEGUMIは日本の映画産業の現状には厳しい目を向ける。「ビジネス的に成立していない。すごい利益を上げているのは一部で、スタッフが人間らしい生活ができているケースはわずか。...