ハローキティなどのサンリオキャラクターを装飾した首都圏大手私鉄、京王電鉄の9000系のラッピングトレインが3月10日、運行を始めた。先頭部全体を紺色にした京王では“異色”の車両を若葉台車両基地(東京都稲城市)で観察すると、車内には京王にふさわしい「もう一つの顔」が潜んでいた。
2000年に登場したステンレス製車両の9000系には、京王線内で運用する8両編成と、東京都営地下鉄新宿線への直通運転にも使われる10両編成がある。京王は計200両ある10両編成のリニューアルに乗り出し、その第1弾をサンリオキャラクターのラッピングトレインにした。
つまり、この編成でしか楽しめないサンリオのキャラクターを車体に描き、車内は10両編成の9000系がどのような姿に一新されるのかを先取りしているという、菓子の「アーモンドグリコ」のように「1粒で2度おいしい」電車なのだ。
今回で3代目となるサンリオのキャラクター電車が生み出されたのは、京王相模原線の京王多摩センター駅(東京都多摩市)の近くに屋内型テーマパーク「サンリオピューロランド」があることに由来する。京王多摩センター駅の看板や時計などは紺色をバックに...