倉吉市の倉吉農業高で6日、生徒たちが農産物などを販売する「のうこう市場」が開かれた。校内で育てた新鮮な野菜や花苗、加工食品などが販売され、お目当ての商品を買い求める市民らでにぎわった。
市場は、食品科流通コースの生徒が「校内販売所」として企画したのが始まりで、今年で10年目。食品科のほかに生物科や環境科の生徒も販売に携わった。
会場には、夏野菜のトマトやタマネギ、小玉スイカ、ヒマワリやマリーゴールドなどの花苗、ハムやベーコン、みそなどの加工品が並んだ。限定品として、イノシシ肉を使ったカレーパンや、メロンパンも登場した。
来場者は各売り場を回り、生徒らと会話を交わしながら買い物を楽しんだ。家族3人で訪れて花苗を購入した市内の熊田寿賀子さん(70)は「とても良くできた苗。この夏はきれいな花をめでて過ごせそう」と話した。
野菜を販売した生物科3年の米本一心さん(17)は「無事に育ち、売り出せたことがうれしい。トマトはすぐに売り切れた。おいしく食べてほしい」と笑顔を見せた。
市場は11月の文化祭でも開かれる。(前田雅博)