ルナテラスで月面走行調査 名大・宇宙サークルが探査ローバー実証試験

 名古屋大の宇宙工学サークル「NAFT(ナフト)」が、鳥取市浜坂の鳥取砂丘月面実証フィールド「ルナテラス」で地球外探査ローバーの実証試験を行った。砂地の斜面などで走らせ、タイヤの形状による走行性能の違いを調査。月面を模した砂地での実験に手応えを得た。

 同サークルのメンバーが今年3月、NPO法人「大学宇宙工学コンソーシアム(ユニセック)」内の学生組織「ユニゾン」の試験でルナテラスを訪れ、試験の適性を確認。2025年度のローバーの世界大会「URC」への出場を目指す同サークルとしてローバーの調整のため訪れた。

 メンバーは星形タイヤを備えたローバーを遠隔で走らせ、円形タイヤと比較して急斜面を上りやすいことや、ブロックなどの障害物を越えられることを確認。目的地のマーカーに向かって自動運転する自律走行試験も行い、目的地近くで自動停止するなどの動作を確かめた。

 工学部2年の岡本真澄さん(20)は「月面のようにさらさらした砂地は他の場所にはない。また実験に訪れたい」と話した。

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