三朝町の三朝小で21日、地域の伝統的な祭りについて学ぶ出前授業があった。町担当者が三朝温泉の夏の風物詩「キュリー祭」の起源や歴史を紹介し、児童らはメモを取りながら真剣に聞き入っていた。
授業は、地域の魅力を知ってもらうことで子どもたちのふるさと愛の醸成につなげようと実施。総合的な学習の一環として、5年生39人が参加した。
町観光交流課の藤井紀好課長が講師となり、今年で67回目を迎える同祭について解説。世界屈指のラジウム温泉を有する同町が温泉の恵みに感謝するとともに、ラジウムの発見者キュリー夫人の功績をたたえるために始まったことや、フランスとの友好関係を結ぶきっかけにもなったなどと説明した。
川北悠生さん(10)は「キュリー祭がこんなに長く続いている祭りとは知らなかった。参加するのが楽しみ」と笑顔で話した。(伊垢離真奈)