みなとまちの課題 ~境港市長選を前に~ (下)空き家対策 家屋解体や利活用助成 発生を防ぐサイクル構築 

  • 空き家を利活用した「Yashago Base」=13日、境港市中野町

 境港市内に空き家を所有する森山寿美子さん(78)=同市竹内町=は2月、市が開催した相談会に夫(78)と参加した。空き家は1970年に建てた木造2階建ての店舗併用住宅。息子夫婦と同居するため現在の住宅を新築し、約10年前から空き家になった。

 年月とともに建物は傷みが激しくなり「台風でもし倒壊し、近所に迷惑をかけたら責任が取れない」。空き家のことが常に頭にあり、多くの古い家屋が損壊した元日の能登半島地震が背中を押した。

 相談会で土地家屋調査士や司法書士の助言を受け、空き家を解体して土地を売ることにした。解体工事は3月末に完了し、現在は売却の手続きが進む。森山さんは「解体工事を毎日見に行き、寂しい感じもしたが、危険がなくなりほっとした」と胸をなで下ろす。

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