善男善女 健康や幸せ祈る 船岡で「お大師まつり」

 八頭町船岡殿の万照山多宝寺(湯浅宗生住職)で、開祖弘法大師の誕生を祝う「お大師まつり」が行われた。善男善女ら約80人が健康や幸せを祈った。檀家(だんか)の婦人らが朝摘み取ったアジサイを本堂のご本尊の前一面に敷き詰め、花を添えた。

 以前は地域の芸能や炊き出しなどのもてなしもあったが、コロナ禍でいったん中止となり、それでも何かできることをと、同寺の婦人会が昨年からアジサイの奉納を行っている。

 この日の朝、15人のメンバーが自宅周辺や地域内のアジサイを摘み取り、本堂のご本尊の前、縦2メートル、横5メートルのスペースに敷き詰めた。色とりどりの圧巻のアジサイに参拝客らは感嘆の声を上げていた。

 密教婦人会会長の岸本静枝さんは「参拝された方々へのおもてなしの気持ち。来年も続けていければ」とにっこり。市内から訪れた70代女性は「色とりどりのアジサイは、人それぞれの輝きにも似て奥深い演出」と、感動した面持ちで話していた。

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