未曽有の化学テロから30年、今も続く特定人物のつるし上げ

松本サリン事件「犯人視報道」の教訓

  •  事件発生から30年となった2024年6月27日、信州大で学生に講義する、事件当時テレビ信州の報道部長だった倉田治夫さん=長野県松本市
  •  松本サリン事件の経過
  •  松本サリン事件で亡くなった小林豊さんの写真=2024年6月、静岡県掛川市
  •  事件当時に使ったサリンの文献を読む元国際基督教大教授の田坂興亜さん=2024年6月、東京都多摩市
  •  犠牲者が出た寮跡地に設置した献花台に花を供える地元町会の会長たち=2024年6月26日、長野県松本市

 考えてみてほしい。ある日突然、事件の犯人のように仕立てられ、自分のことが新聞に載ったとしたら。警察に家宅捜索され、喋ってもいないことを報道されたとしたら―。

 1994年に発生した「松本サリン事件」で...

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