俳優の広瀬アリスが、飢餓と貧困の撲滅に努める国連世界食糧計画の日本窓口、国連WFP協会(横浜市)の親善大使に就任し、東京都内で開かれた記者発表会に登壇した。途上国の子どもたちに学校給食を提供するためのマンスリー寄付プロジェクトも始動し、広瀬自身も給食の思い出を語った。
静岡県出身の広瀬は「黒はんぺんという、イワシのはんぺんのフライが出た時はテンションが上がりました」と好物を明かし、「(太って)ぷくってなって事務所に怒られた時も、給食は残しちゃいけないから『合法で食べられる!』と思って、いっぱい食べてました」と回想した。
約10年前に仕事で訪れた途上国で、現地の子どもから食べ物をせがまれるのを防ぐため、ドアや窓を閉じ、カーテンで遮ったロケバスの中で昼食を取らざるを得なかった経験があるという。
「学校へ行って給食を食べるという私たちの当たり前は、当たり前じゃなかったんだなと思ったし、自分はなんて無力なんだろうと思った」と振り返り、「今回親善大使のお話を頂けてとてもうれしいです」と笑顔で話した。