鳥取県内の桜の名所は、多くが満開を迎えた。ドローンを使い、咲き誇る様子を上空から撮影した。
「桜土手」の季節が今年も訪れた。鳥取市内を流れる袋川右岸は、親しみを込めてそう呼ばれる。ソメイヨシノ230本が約2キロにわたって連なり、華麗なアーチを形成する。
花見橋周辺には、こいのぼり27匹が勇壮に舞う。東日本大震災の津波で弟を亡くした高校生(当時)が発案したプロジェクトで、賛同したNPOが復興へのメッセージを募って掲げている。
桜土手も70年前の鳥取大火で焼失したが、植物研究者・瀬川弥太郎氏らの尽力で復活した。復興への願いが重なる。
香港から訪れた60代女性は、桜とこいのぼりを背景に入れて自画撮りしていた。「ビューティフル」と感動を隠せない様子だった。